畑中家の4人は地方都市の郊外に家をもち、しあわせな生活を営んでいた。そこへ突然降ってわいたような父親、章二の転勤、そして東京への単身赴任。インコのチロの失踪。愛犬力の死。友人三上の父の死。由実の家出。
つぎつぎとおこる事件をきっかけに、智恵子、誠、由実はそれぞれの立場から、「家族」とはなんだろうと考えるのであった。
おたまじゃくしの降る町で
自転車を止め、山を見上げる。ハルは腕を思いっきり空に向かって伸ばして、夕暮れの山の清涼な空気を肺いっぱいに送りこんだ。生きている。そう感…

