今回ランビルの森で、そんなかれらと植物たちのたくましくも魅力的な営みの一端にふれたことで、わたしの世界はぐーんと楽しく豊かになりました。おかげで道端の花や虫にも話しかけてしまう、すっかり変なおばさんになってしまいましたが、生物がこんなにおもしろいなら、学生時代にもっと勉強しとけばよかった!でもその時にはきっと、もっと別 の興味のあることや楽しいことでいっぱいだったんでしょうね。
-あとがきより-
おたまじゃくしの降る町で
自転車を止め、山を見上げる。ハルは腕を思いっきり空に向かって伸ばして、夕暮れの山の清涼な空気を肺いっぱいに送りこんだ。生きている。そう感…

