「あの機械の中はああなっとるな、こっちはどうなんじゃろ思うたら、それを作った人まで見える気がする」
めずらしくまとまりのある言葉をしゃべる弥一の顔に、先生はポカンと見とれた。
「機械って、先生、世界とつながっとるよな」
弥一が言ったとたん、先生の目と鼻と口とが顔の中央に集められて、くしゃっとゆがんだ。
ココロの花
入学式。壇上に飾られたカサブランカの蕾がこすれるような音をたてて突然開いた。その瞬間を確かに目撃したという壮太。「わたしも!」風花は思わず身…
「あの機械の中はああなっとるな、こっちはどうなんじゃろ思うたら、それを作った人まで見える気がする」
めずらしくまとまりのある言葉をしゃべる弥一の顔に、先生はポカンと見とれた。
「機械って、先生、世界とつながっとるよな」
弥一が言ったとたん、先生の目と鼻と口とが顔の中央に集められて、くしゃっとゆがんだ。
「あの機械の中はああなっとるな、こっちはどうなんじゃろ思うたら、それを作った人まで見える気がする」めずらしくまとまりのある言葉をしゃべる…