いのちは、3億分の1のミラクル——。
ただ生んでもらったんじゃない。だれもが、自分の力をつかって生まれてきたんだ。
姉・桐子の妊娠を通して、小5の乙葉が感じた“真実”が胸をうつ、ふたりの姉妹の物語。

ココロの花
入学式。壇上に飾られたカサブランカの蕾がこすれるような音をたてて突然開いた。その瞬間を確かに目撃したという壮太。「わたしも!」風花は思わず身…
いのちは、3億分の1のミラクル——。
ただ生んでもらったんじゃない。だれもが、自分の力をつかって生まれてきたんだ。
姉・桐子の妊娠を通して、小5の乙葉が感じた“真実”が胸をうつ、ふたりの姉妹の物語。
「あの機械の中はああなっとるな、こっちはどうなんじゃろ思うたら、それを作った人まで見える気がする」めずらしくまとまりのある言葉をしゃべる…