森と、母と、わたしの一週間

――風によばれて、ここまで来た
わたしが、わたしになれる場所

毎日なんとなく息苦しいと感じるあなたへエールをおくる物語

友達の一言に傷つき、仕事に疲れた父親には悩みも言えず、やりきれない気持ちを抱える野々歩。通学の途中、ふと風によばれた気がして、電車に乗って向かったのは、亡くなった祖母の住んでいた町。遺産の後片づけのため、母親がしばらく家を空けて、そこにいるのだ。自分を放っておく母親への複雑な気持ちを抱えたまま、なりゆき上、母親がボランティアで関わる「森のようちえん」の子どもたちと一緒に過ごすことになる。大自然の中で力強く生きる子どもたちを目の当たりにして、野々歩も自然の美しさ、厳しさを知り、自分自身とも向き合っていく。

MORE BOOKS

  1. 明日のひこうき雲

    明日のひこうき雲

    不安に胸がしめつけられたり、会いたくてたまらなくなったり、キンちゃんの言動に一喜一憂して心がざわついたり。そしてなにより、キンちゃんにきらわ…

    明日のひこうき雲
  2. おれたちのドリームファクトリー

    おれたちのドリームファクトリー

    「あの機械の中はああなっとるな、こっちはどうなんじゃろ思うたら、それを作った人まで見える気がする」めずらしくまとまりのある言葉をしゃべる…

    おれたちのドリームファクトリー
  3. 空へのぼる

    空へのぼる

    いのちは、3億分の1のミラクル——。ただ生んでもらったんじゃない。だれもが、自分の力をつかって生まれてきたんだ。姉・桐子の妊娠を通し…

    空へのぼる
  4. ココロの花

    ココロの花

    入学式。壇上に飾られたカサブランカの蕾がこすれるような音をたてて突然開いた。その瞬間を確かに目撃したという壮太。「わたしも!」風花は思わず身…

    ココロの花
  5. ちいさなちいさなベビー服

    ちいさなちいさなベビー服

    倉敷中央病院のボランティアグループ「グリーンはぁと」が作り出す小さなベビー服。それは亡くなった赤ちゃんを包み込む…

    ちいさなちいさなベビー服
  6. はなまる日曜日

    はなまる日曜日

    バス釣りは、ミミズそっくりのワームや、ルアーという小魚に似せたにせもののえさで、魚をだまして釣る。だけどブラックバスは頭がいいから、そうそう…

    はなまる日曜日
  7. 森と、母と、わたしの一週間

    森と、母と、わたしの一週間

    ――風によばれて、ここまで来たわたしが、わたしになれる場所毎日なんとなく息苦しいと感じるあなたへエールをおくる物語友達の…

    森と、母と、わたしの一週間
  8. ミッドナイト・ステーション

    ミッドナイト・ステーション

    畑中家の4人は地方都市の郊外に家をもち、しあわせな生活を営んでいた。そこへ突然降ってわいたような父親、章二の転勤、そして東京への単身赴任。イ…

    ミッドナイト・ステーション
  9. 青春航路ふぇにっくす丸

    青春航路ふぇにっくす丸

    日本児童文学者協会賞 受賞作。…

    青春航路ふぇにっくす丸
  10. おたまじゃくしの降る町で

    おたまじゃくしの降る町で

    自転車を止め、山を見上げる。ハルは腕を思いっきり空に向かって伸ばして、夕暮れの山の清涼な空気を肺いっぱいに送りこんだ。生きている。そう感…

    おたまじゃくしの降る町で
  11. 飛べゴンザ、あの空を

    飛べゴンザ、あの空を

    進水式のたびに華やかに大空を舞うハト。ゴンザは、しげるの家で飼育しているそんなハトの一羽だ。造船所の経営がゆきずまって、あさっては、いよいよ…

    飛べゴンザ、あの空を
  12. 明日につづくリズム(文庫)

    明日につづくリズム(文庫)

    瀬戸内海に浮かぶ因島。千波は、造船所で働く父親、明るく世話好きな母親、血のつながらない弟・大地と暮らす中学三年生。親友の恵と一緒に、同じ島出…

    明日につづくリズム(文庫)
  13. 海-ひとつの朝

    海-ひとつの朝

    今日から安子は四年生になる。その第一日目のけさから、安子はさっそく朝ねぼうしてしまった。あわただしく食事をすませて、学校にかけこむと、担…

    海-ひとつの朝
  14. リターンマッチ

    リターンマッチ

    起こしてしまった事故の責任のがれから、居心地のいい場所「ふぇにっくす丸」をとびだしてしまった信二。都合が悪くなったら、シラをきりとおすという…

    リターンマッチ
  15. とうさんは忍者

    とうさんは忍者

    突然、とうさんが会社へ行けなくなってしまった。父さんが病気。しかも「こ・こ・ろ」の病気。どうなるんだよ、とうさん。そして、ぼくた…

    とうさんは忍者
  16. 熱帯雨林から、ヤッホー!

    熱帯雨林から、ヤッホー!

    今回ランビルの森で、そんなかれらと植物たちのたくましくも魅力的な営みの一端にふれたことで、わたしの世界はぐーんと楽しく豊かになりました。おか…

    熱帯雨林から、ヤッホー!
PAGE TOP